プライベートブランドのデザインについて考えてみたよ⸜( ´ ꒳ ` )⸝~ローソン編~

プ(「プ」は半角カナ)

どうも、
最近beatsのヘッドホンを買ってもらった
「プ(「プ」は半角カナ)」です。
((「プ」は半角カナ)の部分は発音しなくて構いません)
(無論beatsも中古です(12000円))

突然ですが私は元ローソンクルーです。
前回セブンプレミアムの記事を長々と書き記しましたがローソンクルーです。


そんな元ローソンクルーの「プ(「プ」は半角カナ)」ですが、
一度だけ仕事中に「何だこれ!」とめちゃくちゃにキレ倒しそうになったことがあります。

それは今から3年ほど前、いつものようにいつもの如く商品の補充を行おうとしたときの話。
何気なく商品が詰まれているコンテナの中を覗いたら、全部の商品パッケージが全く見分けのつかないデザインに変貌を遂げていたのです。
商品ごとの色分けが全くなく、パッケージ中央部にある小さな商品写真だけを頼りに分別をしなくてはならず、あまりの面倒さに毎晩涙で枕を濡らしていました。

今回はローソンのプライベートブランドのデザイン刷新に見る、「わかりやすさ」の重要性についてお話したいと思います。

ローソンの思い切ったデザイン刷新の「意図」は?

2020年、ローソンは自社のプライベートブランドのデザインを大幅にリニューアルしました。


以前のデザインは商品画像を全面的に押し出した、「セブンプレミアム」のそれに近いデザインでしたが、
リニューアル後のデザインはベージュを基調としたシンプルでかわいらしいデザインとなっています。


ローソンでは、このシンプルなデザインを自社の全商品に採用し、自社ブランドの統一を図りました。


デザインの刷新の大きな理由として、デザインを担当した佐藤オオキ氏は以下のように説明しました。


「従来のパッケージにあったような大きな商品写真ではなく、優しい印象のフォントとともに中身や原材料などがそれとなくわかるような手描きのイラストをパターン状にあしらうことで、女性層でも手に取りやすい柔らかな表現を目指した。(有限会社 nendo 公式サイトより)」


このデザインのシンプルさ、どことなく無印良品が思い出されますよね。
恐らくデザイナーの佐藤氏は、無印良品のようなシンプルかつかわいらしい、お客様に長く愛されるデザインを目指しこのような刷新を行ったのでしょう。
で、リニューアルを行った結果どうなったかというと...


まさかの「大炎上」、その大きな理由は?

まさかのまさかです。世間ではこの新しいデザイン、はちゃめちゃに大不評でした。
理由は、冒頭の「怒りエピソード」で説明した通り、「商品の区別がつきにくい」ことが原因でした。

上記の画像は、リニューアル当初の飲料のパッケージデザインです。


これらの商品を見比べて、「これは緑茶!これはオレンジジュース!」と一瞬で見分けられる人はおそらくいないと思います。
原因としては、一目見てわかるようなそれぞれの商品の特徴がないからでしょう。


このリニューアルに対し、世間では「わかりにくい」「反ユニバーサル的なデザインだ」と世間では不満の声が多く上がりました。
その一方で、このデザインを「かわいらしい」と評する人も少なかったわけではありません。
コンビニの「俗っぽさ」を排除し、「かわいさ・品の良さ」を全面に出したこのデザインは、インスタグラムなどの一部SNSでは「いい意味で」話題を集めていました。


デザインにおける「わかりやすさ」の重要性


リニューアルの結果、大炎上してしまったローソンのパッケージデザインですがもちろんこのまま何もしなかったわけではありませんでした。
「わかりにくい」との指摘を受け、ローソンでは再度パッケージデザインの刷新を行います。
そのデザインは、「かわいらしさ」はそのままに、商品の区別がよりつきやすくなったものでした。

変更点としては、ざっと以下の通りです。
商品名がより大きくなり、見やすくなった(旧デザインが何故か英語優位なの、マジで意味わからないですよね!)
・商品のイメージ画像が大きく掲載されるようになり、何の商品化がわかりやすくなった
・ベースカラーであるベージュに加え、商品ごとにポイントカラーが設定され、区別が容易になった(主に飲料カテゴリの商品における変更点)


これにより、世間では「わかりやすくなった」と評価の声が多く上がるようになりました。
(それと同時に当時ローソンクルーの私の怒りも収まりました)


このように、パッケージだけに限らず、デザインにおいて「わかりやすさ」とは非常に重要なものとなります。
いくらおしゃれで魅力的でも、目を引きたいところや明確に区別をつけたいところがわかりにくいと、見る人は困惑してしまいます。
デザインにおいては、見る人が「直感的に理解できるようにする」ことが大切なんですよね。

では、「わかりやすいデザイン」とは主にどのようなものなのかという話ですが、
これは話せば長くなりそうなので、また別の機会に話そうかなと思います...

まとめ

いかがでしたでしょうか?


パッケージデザインって奥が深いですね。

参考サイト

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