Google「2026年6月スパムアップデート」が完了。いま確認すべきSEOチェックポイント

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Googleは、現地時間2026年6月24日に「June 2026 Spam Update(2026年6月スパムアップデート)」のロールアウトを開始し、6月26日に完了したことを発表しました。今回のアップデートは、全世界・全言語を対象としたスパムアップデートです。

直前には、5月21日から6月2日にかけて「May 2026 Core Update」も実施されており、検索順位の変動が気になっているサイト運営者の方も多いのではないでしょうか。

今回は、2026年6月スパムアップデートの概要と、サイト運営者が今すぐ確認しておきたいポイントを整理します。

今回のアップデートは「約2日」で完了

GoogleのSearch Status Dashboardによると、今回のスパムアップデートは2026年6月24日9:00に開始され、6月26日10:00に完了しています。所要時間は約2日間でした。

スパムアップデートとは、Googleが検索スパムを検出する仕組みを改善するために行うアップデートです。Googleは、スパム検出システムを常時稼働させていますが、ときどき大きな改善を行い、その際に「スパムアップデート」として公表します。

つまり、今回のアップデートで見るべきポイントは「順位が上がった・下がった」だけではありません。

自社サイトの中に、Googleのスパムポリシーに抵触しそうなページや構造がないかを確認することが重要です。

特に見直したい3つの領域

今回のアップデートでGoogleが個別に「この領域を狙った」と明言しているわけではありません。

ただし、直近のGoogleのスパムポリシーや検索環境を踏まえると、特に確認しておきたいのは次の3点です。

1. AIで大量生成しただけの低品質コンテンツ

Googleのスパムポリシーでは、検索順位を操作する目的で大量のページを生成し、ユーザーにほとんど価値を提供しないコンテンツを「Scaled content abuse」としています。

その例として、生成AIツールなどを使って、ユーザーに価値を加えないまま多数のページを作ることも挙げられています。

AIを使うこと自体が問題なのではありません。

問題は、AIで作った文章をそのまま量産し、独自の視点・実体験・検証結果・専門性がないまま公開してしまうことです。

たとえば、次のようなページは注意が必要です。

  • 他サイトの内容を言い換えただけの記事

  • 似た構成の記事を大量に作っているメディア

  • 実際に使っていない商品の比較・レビュー記事

  • 地域名だけを差し替えたサービスページ

  • 読者の疑問に答えきれていない薄い記事

これからのSEOでは、「どこにでもある情報」をまとめるだけでは評価されにくくなります。

自社でしか出せない情報、現場で得た知見、お客様対応の中で見えてきた課題など、一次情報を入れることがより重要になります。

2. ドメインの信用を利用した寄生コンテンツ

Googleは「Site reputation abuse(サイトの評判の不正利用)」についても明確にポリシー化しています。

これは、すでに評価されているサイトのドメインパワーを利用し、本来そのサイトと関係の薄い第三者コンテンツを掲載して、検索順位を獲得しようとする行為です。

いわゆる「ドメイン貸し」や、権威性のあるサイト内に関係性の薄い広告・アフィリエイト記事を大量に置くようなケースは、特に注意が必要です。

また、地域名だけを変えた誘導ページも確認しておきたいポイントです。

Googleは、特定の検索クエリで上位表示させることを目的に、似たようなページを大量に作り、最終的に同じページへ誘導する行為を「Doorway abuse」としています。

地域ページを作る場合は、単に「神戸市」「大阪市」「西宮市」と地名を入れ替えるだけでは不十分です。

その地域ならではの実績、写真、事例、対応範囲、よくある相談内容など、ページごとに意味のある情報を入れる必要があります。

3. ユーザー体験を損なうテクニカルな手法

2026年4月、Googleは「Back button hijacking(バックボタンハイジャック)」をスパムポリシー違反として明確化しました。これは、ユーザーがブラウザの戻るボタンを押しても、意図した前のページに戻れないようにするような挙動を指します。

Googleは、このようなページについて、手動によるスパム対策や自動的な評価低下の対象になる可能性があると説明しています。

サイト運営者側が意図していなくても、広告タグ、外部ライブラリ、古いJavaScriptなどが原因で、ユーザー体験を損なう動きが発生している場合もあります。

この機会に、以下のような点を確認しておくと安心です。

  • 戻るボタンが正常に機能するか

  • 不自然なリダイレクトが発生していないか

  • 過剰なポップアップが表示されていないか

  • 広告や外部スクリプトがUXを阻害していないか

  • スマートフォンで操作しにくい箇所がないか

SEOはコンテンツだけではなく、ユーザーが安心して使えるサイト構造も評価に関わります。

Search Consoleで確認すべきポイント

アップデート後にまず確認したいのは、Google Search Consoleの「検索パフォーマンス」です。

Googleは、アップデートの影響を確認する際、Search Status Dashboardで開始日と終了日を確認し、アップデート完了後のデータを比較することを推奨しています。コアアップデートの場合は、完了から少なくとも1週間ほど待って比較することも案内されています。

今回のスパムアップデートについても、短期間の数字だけで判断しすぎず、数日〜1週間程度の推移を見るのが現実的です。

確認するポイントは次の通りです。

1. 表示回数が急落していないか

まずはクリック数だけではなく、表示回数を見ましょう。

表示回数が大きく落ちている場合、特定のキーワードで検索結果に出にくくなっている可能性があります。

2. 下落したページに共通点がないか

下落しているページを一覧で確認し、共通点を探します。

たとえば、以下のような傾向がないかを見ていきます。

  • AIで作成した記事が多い

  • 他サイトと似た内容になっている

  • アフィリエイト色が強い

  • 地域名差し替えページが多い

  • 情報が古い

  • 著者情報や運営者情報が弱い

  • 実績や一次情報が少ない

単に順位が落ちたページをリライトするのではなく、「なぜそのページが評価されにくくなったのか」を見極めることが重要です。

3. クエリ単位で変化を見る

ページ単位だけでなく、検索クエリ単位でも確認しましょう。

特定のキーワードだけ落ちているのか、サイト全体で広く落ちているのかによって、対策は変わります。

特定ページ・特定キーワードだけであれば、そのページの内容改善で対応できる可能性があります。

一方で、サイト全体の表示回数が大きく落ちている場合は、コンテンツ方針、内部リンク、カテゴリ設計、サイト全体の信頼性まで含めて見直す必要があります。

4. 生成AI検索の表示も確認する

2026年6月、GoogleはSearch Consoleに「Search Generative AI performance reports」を導入しました。これは、AI OverviewsやAI Modeなど、Google検索の生成AI機能におけるサイトの表示状況を確認できるレポートです。

ただし、このレポートは段階的に提供されており、すべてのサイトで利用できるわけではありません。Googleのヘルプにも、一部のサイト所有者向けに展開中であることが明記されています。

もしSearch Console上で確認できる場合は、通常検索だけでなく、AI検索上での表示回数にも変化がないかを見ておきましょう。

これから重要になるのは「代替できないコンテンツ」

これからのSEOで重要なのは、単に記事数を増やすことではありません。

むしろ、どこにでもある情報を量産するだけのコンテンツは、検索結果でもAI検索でも選ばれにくくなっていくと考えられます。

大切なのは、「その会社・その人・その現場だからこそ書ける情報」です。

たとえば、次のような内容です。

  • 実際の相談事例

  • 自社で行った検証結果

  • お客様からよく聞かれる質問

  • 現場で撮影した写真

  • 担当者の経験に基づく解説

  • 成功事例だけでなく、失敗や改善のプロセス

  • 数字やデータに基づいた考察

こうした情報は、AIで簡単に置き換えられません。

SEOにおいても、AI検索においても、「このページを引用する理由」があるコンテンツを作ることが重要です。

今すぐ行いたい緊急チェックリスト

最後に、今回のアップデートを受けて確認したい項目をまとめます。

  • Search Consoleで6月24日以降の表示回数・クリック数を確認する

  • 6月中旬のデータと比較し、急落しているページを洗い出す

  • 下落ページにAI量産・薄い内容・重複表現がないか確認する

  • 地域名だけを差し替えたページがないか確認する

  • アフィリエイト・広告目的に偏ったページがないか確認する

  • 第三者コンテンツを掲載している場合、サイトテーマとの関連性を見直す

  • 戻るボタンやリダイレクトなど、UXを損なう挙動がないか確認する

  • 古い記事に実績・写真・一次情報を追加する

  • 著者情報、会社情報、実績、問い合わせ導線を整える

  • AI検索レポートが使える場合は、生成AI機能での表示回数も確認する

まとめ

今回の「2026年6月スパムアップデート」は、検索順位を操作するためのコンテンツや、ユーザー体験を損なうサイト構造に対して、Googleが引き続き厳しく対応していることを示すアップデートです。

順位が落ちた場合、すぐに小手先のSEO施策に走るのではなく、まずはSearch Consoleで影響範囲を確認しましょう。

そのうえで、自社サイトにしか出せない情報は何か、ユーザーにとって本当に役立つページになっているかを見直すことが大切です。

AI時代のSEOでは、記事数よりも「信頼できる情報」「実体験に基づく情報」「選ばれる理由のある情報」がより重要になります。

PIPELINEでは、検索順位だけでなく、コンテンツの質・サイト構造・ユーザー導線まで含めたSEO改善をご提案しています。

検索流入の減少や、Googleアップデート後の順位変動でお困りの方は、お気軽にご相談ください。

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