プライベートブランドのデザインについて考えてみたよ⸜( ´ ꒳ ` )⸝~無印良品編~

プ(「プ」は半角カナ)

どうも、
最近「ゼルダの伝説」にドハマりしている
「プ(「プ」は半角カナ)」です。
((「プ」は半角カナ)の部分は発音しなくて構いません)
(ちなみにゼルダですが、プは三半規管が弱いため2時間ほどプレイしているとすぐに3D酔いします)

突然ですが、貴方はミニマリストという言葉を知っていますか?
ミニマリストとは、「自分自身にとって本当に必要なものだけを持つことで、かえって自らの心を豊かにする」という考え方を持つ人々のことを指します。
簡潔に言ってしまえば、「断捨離の究極系」のような考え方ですね。
今回は、そんなミニマルな考え方と密接に結びついている「無印良品」のデザインについて紹介していきたいと思います。

「豪華なもの」より優れた「簡素さ」

無印良品のデザインといえば、まず「シンプルさ」が挙げられるでしょう。
ベージュを基調とした、無駄な装飾を一切省いたデザインは、
簡素ながら誰もが「これ無印の商品だよね!」と理解できるほど印象的なものとなっています。

↑実際に私が使用している無印良品のボールペンと消しゴムです。

「無印良品」は、1979年、スーパーマーケット「西友」のプライベートブランドとして誕生しました。

当時の日本はバブル一歩手前の好景気に恵まれており、高価なブランド品が多く売られていた時代でした。
そんな時代に、「ものの価値をきちんと伝えたい」という思いの下、誕生したのが無印良品だったのです。

無印良品が創業当初より目指しているのは、
「これ“が”いい」というのではなく、「これ“で”いい」という理性的な満足感をお客様に抱いてもらうことだそう。

いくら質の良い商品であっても、消費されなければ価値がないとみなされる消費社会の中で、
様々な商品が「より多くの自分たちの商品を買っていただきたい!」とたくさんの飾りつけを行う中、
最低限を重んじたいわば「消費社会のアンチテーゼ」ともいえる無印良品のスタンスが、多くの人々から注目を集めました。

シンプルで簡素な無印のデザインは、そんな無印良品の経営理念の表れであるといっても過言ではないでしょう。

単純であるからこそ生まれる「自在性」

無印良品では、2002年に発表された「無印良品からのメッセージ」にて、自社の商品についてこのように語っています。

無印良品の商品の特徴は簡潔であることです。極めて合理的な生産工程から生まれる製品はとてもシンプルですが、これはスタイルとしてのミニマリズムではありません。それは空の器のようなもの。つまり単純であり空白であるからこそ、あらゆる人々の思いを受け入れられる究極の自在性がそこに生まれるのです。
(「無印良品の未来(2002)」より)

また、2005年に製作された広告では、室町時代に建築された「慈照寺・東求堂同仁斎」の中心に無印良品の茶碗が置かれた様子を撮影した写真が採用されています。

東求堂同仁斎は、「書院造」と呼ばれる建築様式で建てられた代表的な建築物です。
「書院造」とは、室町時代に流行した、質素、倹約を重視した禅宗に深く影響を受けた建築様式のことを指します。平安時代に貴族の住居に用いられた上品、華美な「寝殿造」とは対照的に、侘び寂びを重んじた簡素で繊細な佇まいが特徴です。

無印良品は、東求堂同仁斎の持つ簡素さや侘びに対して、「シンプルであるからこそ、そこに何かを見ようとするイメージを抱くことができる」と考えています。
シンプルであることによって、誰にでも、何処にでも用いる事ができる自在性が生まれるのだというのだそう、、

無印良品の商品の持つシンプルさ、簡素さの源流は室町時代の文化にあったんですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?


デザインって奥が深いですね。

参考サイト

無印良品の未来
https://www.muji.net/message/future.html

茶室と無印良品
https://www.muji.net/message/chashitsu.html

無印良品とクリエイター 原研哉
https://www.muji.com/jp/flagship/huaihai755/archive/hara.html

無印良品のデザインは、質と美しさを持った普通を探り当てる作業
https://www.ryohin-keikaku.jp/csr/interview/003.html

無印良品から見るデザインとブランディング施策
https://catch-a-wave.com/catch-a-blog/mujirushi-branding/

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